既に小学校では低学年から必修要素となっている「プログラミング」。
もちろん言葉は聞くけど、詳しくは分からない…。という方も多くいらっしゃると思います。
一体プログラミングとは何かを知っておきたい方のために分かりやすく解説していきます。
◼︎プログラミングとは「して欲しい事の手順指示」。(身近な事例としては目的地に辿り着くまでの手順を指示してくれるカーナビ)
◼︎小学校では必修となっているが、直接的なプログラミング技術を習得させるのではなく、その”思考”に触れて学ぶ。(低学年から)
◼︎AIが席巻していくこれからの時代に最も必要で重宝される技術。
小学校での学習目的について
プログラミング解説の前に、小学校での学習目的を知っておきましょう。
記事タイトルにも挙げた「小学校で学ぶ!」という事に間違いはありませんが、小学校では国語や算数と同じように”プログラミング教科”が設立されている訳ではありません。
文部科学省の資料によると、小学校のプログラミング学習の狙いは以下の通りとされています。
※出典元:文部科学省「小学校プログラミング教育の趣旨と計画的な準備の必要性について」(https://www.mext.go.jp/content/20200210-mxt_jogai01-100013292_01.pdf)
また、「プログラミングに取り組むことを通じて、児童がおのずとプログラミング言語を覚えたり、プログラミングの技能を習得したりするといったことは考えられるが、それ自体をねらいとしているのではない」という事も明記されています。
話をまとめると、小学校では本格的なプログラミング技術を学ぶのではなく、「プログラミングの考え方に触れる」ことが目的のようですね。
で、結局プログラミングって何?
一言で言えば、
「プログラミング=して欲しいことの手順指示」
と言えます。
身近にあるものだと車のカーナビゲーションが分かりやすいです。
あれは、「○○に行きたい」という目的に対して、「○○km直進する」「○○の交差点を右折」といった形で、運転手に手順を指示して目的へ誘導していきます。
人間が指示されている側ですが、これも立派な”プログラミング”です。
もう少し絵も付けて具体例で解説してみます。
最初は何も知らないコンピューター君
例えば、なーんにも知らない新入生の「コンピューター君」がいたとします。
このコンピューター君、最初は何も出来ませんが、指示さえすれば正確&素早く行動することができます!
少し何かを教えてみましょう。
この時、コンピューター君に「じゃんけん」をどう教えてあげたら良いのか考えてみます。
「グー」「チョキ」「パー」を教えておけば出来るでしょ!
う~ん。きっとそれじゃダメじゃないかな?
それだけだと、その手の形を出すタイミングとか分からないよね。
なるほどー。じゃあ最初の掛け声とか、
どうなったら「勝ち、負け、引き分け」なのかも教えてあげないといけないね!
実はこの会話、プログラミングにとって大切な事を言っています。
なぜなら、プログラミングは「指示」「順番」「条件」で成り立っているからです。
では、この「指示」「順番」「条件」をもとにプログラミングを書き出してみましょう。
これでもかなり要約していますが、じゃんけんをプログラミングするとこんな感じになります。
本当のロボットだったら、「グー、チョキ、パーの割合」や「手は毎回腕を伸縮して出し引きする」とか、さらには「チョキは何指と何指を広げて…」など、もっとリアルに再現させるために色んな指示が必要ですが、それは難しいのでちょっと頭の片隅に置いておく程度で構いません。
こういったプログラミングの要素を取り入れた、おうちで簡単に学べるオリジナル工作遊びは下記で解説しています。
まとめ(世の中はプログラミングに溢れている)
皆さん、いかがでしたでしょうか?
じゃんけん一つでもプログラミングに書き起こすと少し複雑な印象なので、そう考えると人間ってすごいですよね。
障害物があれば避ける。玄関では靴を脱ぐ→揃える→段差をのぼる。など、プログラミングすると簡単ではない動作を簡単にやってのけてます。
人間の能力の素晴らしさに気付くと同時に、世界的プログラミング技術が高まれば人間の思考に追いついてくるのも分かる気がします。
これまでの解説でプログラミングってどういうものなのか、小学校の学習目的は何なのか、少しでも理解を深めてもらえたなら幸せです♪
いじょー!
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