近年は想像も出来ない災害への危機意識が高まってきています。
地震はもちろん、台風・大雨・洪水・土砂災害・大雪など、いついかなる時にライフラインが絶たれるか分かりません。
お子さまやご高齢の方も含めたご家庭で必要になる“食の備え“について、非常食は何日分必要でどんなものを揃えておけば良いのか、分かりやすく解説致します。
◼︎非常食の備蓄は少なくとも3日分、理想は7日分。(但し、あまり大量備蓄すると逆に期限管理が大変になる)
■水は飲料用だけではなく生活用としての分も必要。
◼︎通常食は軽めでも良いのでローリングストックの意識を。
また、災害になくてはならない物は食料だけでなく「電気」もその一つです。
下記ではこの一台で電気の確保が可能になるポータブル電源に関して解説していますので、合わせてチェックしてみてください。
非常食として用意すべき備蓄量
日本政府が出している推奨によると、「少なくとも3日分、大規模災害想定では7日分の備蓄が必要」とされています。
3日分と言ってもあまりイメージできない方も多いと思いますが、農林水産省のwebで載せられている3日分の一例が下記です。
写真を見ると、確かに3日分だとこれくらいになるよな…と感じますよね。
ただ、当然ながらこれは1人分なので、×ご家族の人数分が必要になります。また、水は3日で3リットルとなっていますが、飲料用以外にも生活用水としての分も考慮必要なので、可能であれば1人1日3リットルを目安にできると良いです。
それがさらに7日分となると、想像以上の備蓄量が必要なんだね…。
そんなんだよね。非常食に頼りすぎても賞味期限の管理が大変なので、推奨されているローリングストックという手法を次に紹介するよ。
ローリングストックのすすめ
ローリングストックとは、普段から少し多めに食材や加工品を買っておき、使った分だけ新しく買い足していくことで、常に一定量の食料を家に備蓄しておく方法です。
ただ、筆者が伝えたい事として「ある程度保存が利くものを一定期間で消化→買い足しする事」が必要であって、「まだ期限に余裕がある非常食や加工品を日常的に消化する必要はない」という事です。
例えば、賞味期限までまだ6か月ほどあるものを1週間毎日消化してまた買い足す、なんて事を繰り返していると、毎日非常食や加工品しか食べなくなります。
そうではなく、賞味期限まで6か月あれば、その6か月間の中で時々対象の加工品などを消化→買い足ししていけばよく、それ以外は通常通りバランスの取れた食事を心がけましょう。
非常食は5年程度保存できるものを目安に
当然ながら”非常食”ともなれば長期保存できるものを選びましょう。
いざという時、期限が切れていない様に定期的な確認が出来れば多少短くても問題ありませんが、買い替え頻度もあまり高くしたくないので、4~5年保存できるものが良いです。
また、大切なのは「非常食×ご家族の人数に合わせた適切な量を準備する事」と、「アレルギーなどをお持ちの方はその考慮も必要」という点も忘れてはいけません。
筆者のおすすめ非常食
個別に買うのが手間な方はまとめ買いが便利
3日分の非常食セット
迷ったらまず3日分から準備してみましょう。
(ご家族の人数×3日分を目安に)
セット買いする場合は内容の確認も大切です。飽きない様にできるだけ様々な種類が入っているものをおすすめしますが、しっかりと内訳を確認して購入するようにしましょう。
7日分の非常食セット
大規模災害時が想定される場合は7日分と言われています。
ご家族の人数分も考えるとかなりの量となりますが、「備えあれば憂いなし」です。
※こちらのセットも必ず内容からアレルギー情報などに問題ないことをご確認ください。
おすすめの個別非常食
CoCo 壱番屋監修 マイルドカレーライスセット
あのココイチが監修したカレーライスセットです。
非常食としては、温めなくてもおいしいものなど続々登場しており、定番になっているカレー。
このカレーは個別の容器が不要で食べられるので、ごみも少なく済み衛生的な一品です。
おからパン缶(オレンジ マンゴー Wベリー)
カレーに続いてパンも非常食としては進化を遂げてきているものの一つです。
パンの非常食の中ではパサつき感が抑えられていて、しっとりとした食感となっています。
おからが入っているため、水分との同時摂取で満腹感も得られる一品です。
お菓子(ミレー、ビスコ、ハーベスト)
特に小さいお子さまがいるご家庭では、非常食が合うのか心配な方もいらっしゃると思います。
そんなときに常備しておきたいのがお菓子系の非常食です。
万が一、本当にライフラインが絶たれ食材が手に入らない状況になったとき、子供が一番食べてくれる可能性の高いものはお菓子と考えています。
仮に非常食生活が3日、4日と続いた場合の気分転換にも使えるので、備えておいて損はないジャンルです。
水は飲料分だけではなく料理や生活用水分も必要
上述でも記載したように、生活用水なども考慮すると「1人1日3リットル以上」は考えておきましょう。
また、お皿などを洗う水は必需ではなく節水対象になるので、紙皿・紙コップなども準備しておくと用意が良いです。
電気無しで使えるカセットガスコンロの準備もお忘れなく
非常食は温め無しでもおいしく食べられるものが出てきていますが、もちろん少し湯煎した方が美味しいものもありますし、真冬時の被災では体から温める役割もあるので、カセットガスコンロの常備は強くお勧めします。
また、カセットコンロと水があれば賞味期限の長いそうめんやパスタも非常時に調理できます。ちなみにガスの消費をおさえる意味でも早ゆで系の備蓄がGoodです。
置き場所のことも考えるとスリム型のカセットガスコンロ推奨です。
鍋などのIH対応調理器はガスコンロでも使用できる場合が多くありますが、
・コンロの上を覆いかぶさるほど大きな調理器の使用
・IH調理器の上での調理(停電復帰時を考えて)
は火災などにつながる危険性もあるので、注意が必要です。
※詳細はご使用の調理器やコンロの取扱説明書に従いましょう。
まとめ
最後までご覧いただき、誠にありがとうございました。
本当にいつ起きてもおかしくない災害に関しては”備える”しかありません。
もし、この記事で少しでもみなさんの防災意識が高まり、いざという時のお役に立てれば光栄です。
いじょー!
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