どの地域にも起こり得る未曾有の災害に備えた防災意識も年々高まってきています。
災害への備えと言っても今できることは多々ありますが、今回は”電気の確保”としてポータブル電源の必要性や最適な選定方法に関するポイントをまとめます。
■結論として、ポータブル電源+充電用ソーラーパネルは準備しておくべき!
(電気は無くても作り出せることで絶対的安心感)
■ポータブル電源は販売実績と安全性を重視して選びましょう。
(「防災製品等推奨品マーク」の認定も目安になります)
■災害時用としては1000Wh(ワットアワー)以上のものを推奨。
(Whの詳細説明は下部にて。お子さまやご高齢者がいる場合はさらに大きいものを推奨)
ポータブル電源の必要性を考えてみた
災害時の備えとしては、食料や非常用トイレなど比較的小物で備えやすいものが真っ先に浮かびますが、”電気”はどうでしょう?
ポータブル電源としての必要性が高まりそうなポイントを挙げてみました。
特にご年配の方や小さなお子様がいるご家庭で、真冬や真夏の被災した場合を考えてみると、低体温症や熱中症のリスクも上がるため、電気の重要性も格段に高まります。
既に太陽光発電設備が設置されている戸建てにお住まいの方もいらっしゃると思いますが、そもそも住宅すらも無傷とは限りません!
地震以外にも、強風による飛来物や近隣住宅,設備などでの損壊や、大雨による土砂災害でも家の損壊は想定しておく必要があります。
となると、災害時でも”電気”として1番使える可能性が高いのはポータブル電源になってくるのですが、実はそれだけだとただの「大きな電池」に過ぎません。
停電から復旧するまでに数日以上かかる場合も想定すると、+充電用ソーラーパネルで持続的に電気を作り出せる仕組みを用意しておくことが大切です。
確かに電源の確保が必要だとわかったけど、どんなものを選べば良いの?
安全性とか、溜めれる電気の量とか、種類も色々あるでしょ?
そうなんですよね。もしもの災害時に備えておくために、ポータブル電源を選定する際の重要なポイントを以下にまとめてみました。
災害時に大活躍するポータブル電源の選定ポイント
理解しておく用語はこの2つだけ
「消費電力」とは、電化製品を動かすのに必要な電力(パワー)で、
「電力容量」とは、溜めれる電気の量を示した数字です。
消費電力は「W(ワット)」、そこに時間の考えも加えた電力容量は「Wh(ワットアワー」で表します。
例えば、消費電力100Wの液晶テレビを2時間使用したい場合に必要な電力容量は、
⇒ 100W × 2時間 =200Whということなります。
つまり、「200Wh」のポータブル電源があれば、目安として100Wの電化製品なら2時間、50Wの電化製品なら4時間くらい使えるということだね!
参考となる電気製品の消費電力を以下に目安をまとめまてみました。
災害時に必要な電力
製品 | 消費電力 |
スマートフォン | 5~30W |
電気毛布 | 50~80W |
車載冷蔵庫 | 60~300W |
炊飯器 | 100~300W |
ミキサー | 100~400W |
エアコン | 400~3200W |
ドライヤー | 600~1200W |
電子レンジ | 1000~1450W |
●日帰りや1日程度の使用:200Wh~
●車中泊で扇風機、電気毛布を使用:350Wh~
●車載冷蔵庫など大型家電の使用:400Wh~
●防災目的での使用を想定:500Wh~
Jackeryの公式サイト(https://www.jackery.jp/)によると、上記が目安とされていますが、防災目的に関しては実際のところ1,000Wh以上必要と考えてください。メーカー側も災害用に限ってはより大きい容量の選択を推奨しています。
大きい容量が推奨される理由に、使用していない間に発生する”自然放電”への考慮があります。目安としては電力容量の30%は自然放電すると考えておく必要があります。
もし1,000Whのポータブル電源があったら出来ること
消費電力はあくまでも目安であることと、上記で注意点として挙げた自然放電があるため参考値ではありますが、以下の様な事ができます。
災害時にそれほど娯楽で貴重な電気を使う事はないと思いますが、電気毛布の使用時間などは目安にしてみましょう。
そっか!日中にソーラーパネルを活用して充電しておけば、繰り返し電気を使えるね♪
おすすめのポータブル電源「Jackery」
ポータブル電源といっても有名メーカーからベンチャー系まで様々な種類があります。もちろん低価格のものは魅力的ですが、コストだけで選ぶと耐久性がなかったり、組み合わせによっては家電側を故障させてしまう危険性もあります。
ですので、必ずポータブル電源は”実績や安全性”もセットで考えましょう。
筆者のおすすめは「Jackery(ジャクリ)」というメーカーで、理由は最後に解説します。
ラインナップから選ぶならズバリこれ!
Jackery Solar Generator 1000 Pro 100W ポータブル電源 ソーラーパネル セット
1000Wh以上の選ぶとすれば、こちらが筆者おすすめ基準となってきます。(詳細スペックやご購入は上記写真から)
まずソーラーパネルセットとして他のラインナップよりは比較的安価で最低限欲しい1000Whとしてチェックしたいポータブル電源です。キャンプや車中泊、災害時の非常用電源として2~4日程度使用することができます。
また、過充電や過放電を防止するバッテリーマネージメントシステム(BMS)を搭載していて、寿命は従来モデルの500から1,000サイクルの2倍の長寿命化にもなっています。
【安心!】Jackery Solar Generator 2000 Pro ポータブル電源 ソーラーパネルセット
とにかく電気に困りたくない!という方にはさらに上位クラスの2000Whを誇る2000Proがあります。(詳細スペックやご購入は上記写真から)
高出力、大容量のため、スマートフォンの充電はもちろん、家庭用冷蔵庫やエアコン、電子レンジを動かすことも可能となります。
こちらもデュアルバッテリーチップを搭載したバッテリーマネージメントシステム(BMS)によって、過充電や過放電を防止することで高い安全性を実現しており、4つの温度センサーで異常発熱なども確実に防ぐため、安心して使用可能です。
ところでJackeryってどんなメーカー?
Jackeryは、2012年アメリカ・カリフォルニア州で設立されたメーカーで、創立メンバーにはApple社の元バッテリーエンジニアも参画しています。
2016年には世界初となるアウドトア⽤ポータブル電源を発売、さらにその2年後には世界初のポータブルソーラーパネルを開発し、2021年にはアメリカ・日本の両方でトップクラスのポータブル電源のオンラインシェアとなっています。
実績と信頼性
やはり幅広く受け入れられている方が安心できますが、世界累計販売台数も200万台を突破しているトップメーカーなので、実績も申し分ないのが好印象。
また安全性において着目しているのは、数々のラインナップで「防災製品等推奨品マーク」の認定を受けている点です。
これは、災害時に有効に活用できて、安全と認められる防災用品に対して推奨されるものなので、もし他社製を検討する場合でも、このマークは目安として覚えておくことをおすすめします。
また、下記にて「防災の基本」となる非常食に関しても、備蓄量やローリングストックを解説していますので、ご覧になられていない方は合わせてご確認いただけたら幸いです。
まとめ
最後までご覧いただきありがとうございました。
この記事を最後まで読まれた方は既に高い防災意識を持たれていると思います。
いざという時、電気は無いと困るものの筆頭となります。電気には困らないという心理的安全性もあるので、ぜひご準備されることをおすすめします。
まさに「備えあれば憂いなし」。
いじょー!
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